近距離引越しの大型荷物の運び方。自分たちで運んだ方が良い?

近距離引越しの大型荷物の運び方。自分たちで運んだ方が良い?

引越し先が地方をまたぐような遠距離であれば、すべての荷物を自力で運ぶのは難しいでしょう。

しかし新居が近距離である場合は、旧居からの往復もある程度可能なので、家族や友人と言った協力してくれる人がいるのであれば、自分たちだけで引越しすることは可能であると思われます。

ただし大型の家具や家電を運ぶ場合、その荷物の大きさや新居先によっては、自力での運搬が困難になることも多々あります。


大型家財の運搬時に十分な体力がない場合には、荷物を落下させてしまうなどの恐れがあります。

これによりその荷物や新居にダメージを与えてしまう可能性も考えられるでしょう。

引越しが近距離でも冷蔵庫などの大型家財の運搬は業者に頼んだ方が良い

引越しが近距離でも冷蔵庫などの大型家財の運搬は業者に頼んだ方が良い

近距離での引越しであれば、わざわざ引越し屋さんに頼まなくても自分たちで頑張って運べばできなくもなさそうですが、やはり冷蔵庫などの大きな家電を素人が運搬させるとなると実際はかなり厳しいようです。

こちらでは素人の方が3人がかりで冷蔵庫をマンションへ運んだようですが、この物件はエレベータがないらしく、階段を使って持ち運びをした結果、冷蔵庫の背面がボコボコになってしまったようです。

やはりプロではなく素人が大型荷物を運ぶとなると、体力があったとしても運び方や梱包の仕方に問題があるためか、このように上手くいかないことが多いようです。

ちなみに冷蔵庫を運搬させる場合は、トラックで運ぶときに立てた状態でなく寝かせた状態で行うと故障の原因につながったりします。

このように引越しの仕事に携わっておらず、知識がない状態で冷蔵庫などの大型の家電などを運ぶ場合は、荷物に傷や凹みなどができたり、故障してしまうなどの不具合が起こり得ます。

しかし知識や技術のあるプロの引越し屋さんに依頼すれば、基本的にこういったことなはく安全に持ち運んでもらえますし、落下などのトラブルが起きたとしても保証が利くので、それによる損失を防ぐことができます。

そのため特に冷蔵庫など運搬が難しい荷物を運ぶ場合は、自力ではなくプロの引越し屋さんに頼んだ方が得策であると言えるでしょう。

大型荷物がなく荷物が少量だと自力で運ぶのもあり

冷蔵庫など運搬が難しい大型の荷物はほとんどなく、荷物の量も少量であるという場合は自力で運ぶのも良いでしょう。


引越しを自力で行えば、引越し屋さんに依頼せずに済むので、その分費用を大幅に抑えることができます。

また大型荷物がある場合でも体力に自信があるのであれば、ワゴン車やトラックなどレンタカーを借りて荷物を持ち運べば、自力で引越しこともできるでしょう。

レンタカーを使う場合は逆に費用が高くなることもあるので注意!

力に自信があったり協力してくれる人がいたりする場合であれば、レンタカーを使うことで大きな荷物を持ち運ぶことも可能です。

しかしレンタカーにはレンタル料金がかかることはもちろん、そのガソリン代も発生してしまいます。

また友人などに手伝ってもらったのであれば、そのお礼としての食事代なども払うことにもなってくるでしょう。

ちなみにレンタカー代(相場約10,000円)、ガソリン代(相場約1,000円)、お礼代(相場約5,000円)だったとする場合、トータルで1,6000円の費用がかかります。

このようにレンタカーを使って自力で引越しする場合でもある程度の費用がかかり、普通に引越し屋さんに依頼する場合と比べて約1~2万円程度しか安くならなかったりします。

また自力での引越しが遅れてしまえば追加料金がかかるので、場合によっては引越し屋さんに依頼するよりもかえって費用が高くついてしまうこともあります。

自力で行う場合は体力を大きく消耗する


更にレンタカーなどを使った自力での引越しの場合は、とにかくその持ち運び作業に相当な体力を要するので、その翌日には疲労により筋肉痛に見舞われ、仕事や日常生活にも支障をきたすほどになることもあり得ます。

自力は確かに安いが様々なデメリットもある

レンタカーを使って自力で引越しをすれば、費用が抑えられるという点で確かにメリットになりますが、その一方で下記のデメリットが上げられます。

  • 協力してくれる人がいなければならない
  • レンタカー料金やガソリン代などがかかる
  • プロでなければ荷物や新居を傷つける恐れが少なからずある
  • 運搬作業は大変で疲れが溜まる

引越し業者での見積もり料金と、自力でレンタカーを用いて引越しを行うときの料金とを比較した場合に、数千円程度しか変わらないのであれば、よほど体力に自信があるという訳でない限り普通に引越し屋さんに依頼するほうが良いかもしれませんね。

引越しが超近距離(100m以内)なら当日引越しはできる?

引越しが超近距離(100m以内)なら当日引越しはできる?

転勤などで急遽引越しをしなければならないという場合、近距離引越しならば当日中の引越しはできるのでしょうか?

結論から言えば、近距離でなおかつ単身で荷物の量が少ない場合だと、当日中に引越しすることが可能です。

単身引越しで当日対応してもらいたいなら、日本通運の「単身パック当日便」などが良いでしょう。

ただし3月~4月といった業界の繁忙期であるタイミングだったりすれば、当日対応が不可になることも多々考えられます。

引越しを近距離で行う場合の費用の相場は?

引越しを近距離で行う場合の費用の相場は?

近距離引越しを行う場合の費用は、主に「荷物の量」「移動距離」「引越しを行うタイミング」などによって変わってきますが、おおまかな相場としては下記の通りになります。

単身での近距離引越しにかかる費用の相場

単身での近距離引越しにかかる費用の相場

単身での近距離引越しにかかる費用の相場としては下記の通りです。

移動距離 料金
オフシーズン(5月~2月 繁忙期(3月~4月)
荷物量少なめ 荷物量多め 荷物量少なめ 荷物量多め
近距離(20km以内) 37,800円 44,300円 49,150円 57,600円
近距離(50km以内) 43,600円 45,980円 56,700円 59,800円

 

家族での近距離引越しにかかる費用の相場

家族での近距離引越しにかかる費用の相場

また家族での近距離引越しにかかる費用の相場としては下記の通りになります。

移動距離 料金
オフシーズン(5月~2月 繁忙期(3月~4月)
荷物量少なめ(2人家族程度) 荷物量多め(4人家族程度) 荷物量少なめ(2人家族程度) 荷物量多め(4人家族程度)
近距離(20km以内) 46,350円 62,100円 60,250円 80,700円
近距離(50km以内) 52,760円 72,800円 68,600円 94,700円

 

近距離引越しを行う場合の引越し屋

近距離引越しを行う場合の引越し屋

引越し業者には様々なところがありますが、その中でも近距離引越しに向いている引越し屋・引越しプランというものが存在します。

その中でも大手であり、かつ近距離引越しを行う場合におすすめの引越し屋さん・引越しプランとしては、主に下記のところがあります。

  • 日通「単身パック当日便」
  • ヤマトホームコンビニエンス「おまかせフリー便サービス」
  • サカイ引越センター「ご一緒便コース」
  • アリさんマークの引越社「ミニ引越しプラン」
  • 赤帽

日通「単身パック当日便」

日通「単身パック当日便」

公式サイト 日通「単身パック当日便」
利用条件 ・単身者で1R~2DK1に住んでいる場合
・輸送距離が車で30分前後
・作業が4時間以内に終わる
備考 当日中の引越が可能

日通の「単身パック当日便」は、単身での短距離引越し向けサービスです。

料金が安いのはもちろん、トラック1台をチャーターして運べるので、ベッドなどの大型の家財も運搬可能です。

またこのサービスでは当日引越しが可能なので、急いで引越しを済ませたい場合にもおすすめです。

ちなみにサービス特典として、下記の梱包資材が無料提供されます。

  • ダンボール10個
  • テープ1個
  • 布団袋1袋
  • ハンガーボックス4個レンタル

ヤマトホームコンビニエンス「おまかせフリー割サービス」

ヤマトホームコンビニエンス「おまかせフリー割サービス」

公式サイト ヤマトホームコンビニエンス「おまかせフリー割サービス」
利用条件 ・荷物量が15㎥以内
・輸送距離が50km以内
・希望の5日間のうちいずれかの日程はヤマト側で決める
備考 ある程度は日程を指定できるが、具体的には指定できない


クロネコヤマトの「おまかせフリー割サービス」も、トラックを使った近距離引越しに強いサービスです。

通常プランの半額程度と格安のサービスですが、こちらは希望する5日間の中から利用者ではなくクロネコヤマトの方で日程を決めるという形になります。

そのため具体的な日時を指定したい場合や急を要する場合には向きませんが、日時指定はある程度の期間内でできるのであれば問題ないという場合にはおすすめです。

ただし3/15~4/15日までの間は、サービスが休止になります。

※現在このサービスは終了しました。

サカイ引越センター「ご一緒便コース」

サカイ引越センター「ご一緒便コース」

公式サイト サカイ引越センター「ご一緒便コース」
利用条件 荷物が少ない
備考 ・日時は指定できない
・荷物の到着が遅い
・オプションサービス(有料)が充実している


サカイ引越センターの「ご一緒コース」は、荷物が少ない場合で利用できる近距離引越し向けのサービスです。

このサービスでは日時は指定できず、荷物の運搬時は文字通り他の利用者の荷物と一緒に運ぶことになるので、新居への荷物の到着も遅くなりますが、その代わりに料金が格安になります。

時間に余裕があり、日時指定をする必要がなく、荷物の到着は遅くても良い場合におすすめです。

ちなみに近距離ではなく遠距離引越しの場合で大型家具を単体で運びたい場合は、ボックス単位で運ぶプラン「小口便引越しサービス」がおすすめです。

アリさんマークの引越社「ミニ引越しプラン」

アリさんマークの引越社「ミニ引越しプラン」

公式サイト アリさんマークの引越社「ミニ引越しプラン」
利用条件 ・輸送距離が同市区内5km以内
・荷物量がダンボール20箱+たたみ3畳分程度
備考 ・日時は指定できない
・超近距離限定である


こちらは輸送距離が同一市区内5km限定で利用できるというように、近距離の中でも超近距離向けの引越しサービスとなります。

ただこのアリさんマークの引越社のミニ引越しプランの中でも下記の3つのプランが存在します。

プラン 内容
ミニ引越しプラン 荷物の量がダンボール10個程度で収まる引越しが可能
特ミニ引越しプラン 荷物の量がダンボール15個+テレビ(小)チェスト(小)くらいで収まる引越しが可能
超ミニ引越しプラン 荷物の量がダンボール20個+テレビ・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・自転車くらいで収まる引越しが可能

このように荷物の量に応じて細かくプランを選択できるので、余計な出費を抑えられるでしょう。

赤帽

公式サイト 全国赤帽
利用条件 積載量が最大350kg(拠点により微妙に異なる)
備考 ・スタッフが一人なので持ち運びを手伝わなければならない
・荷物の梱包は自分たちで行わなければならない


赤帽は引越し業者ではなく軽貨物運送業者ですが、料金は主に輸送距離によって決まる「距離制運賃」か、主に時間と距離によって料金が決まる「時間制運賃」のうちいずれかで計算されます。

そのため荷物の量が少なくて輸送距離が近いほど安くなり、単身での近距離引越しにおいては引越し業者よりも費用を抑えられたりします。

ただし赤帽の場合は、距離制運賃であっても作業時間が延びた場合や、土日・深夜早朝だと追加料金が発生してしまうので、場合によっては引越し屋さんに頼むよりも料金が高くついてしまうこともあります。

またスタッフが一人なので、荷物の持ち運びを手伝わなければならなりません。

そして荷物の梱包は自分たちで行わなければならず、その梱包に必要な資材も自前で準備しなければならないので、多少の労力が必要となります。

このことから赤帽は、ある程度体力に自信がある人であり、梱包などの作業の手間も惜しまないので、とにかく引越し費用を安く済ませたい場合におすすめです。

大型家具・家電だけを運びたい場合のおすすめの業者は?

上記のような単身引越しサービスよりも更に費用を安く済ませたい場合は、小さな荷物だけは自分たちで運び、大型家具は別途その運搬に特化したサービスを利用して運ぶと良いでしょう。

こうした大型家財だけの運搬に特化したようなおすすめのサービスとしては、主に下記のようなものがあります。

  • ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」
  • サカイ引越センター「せつやくコース」
  • アーク引越センター「大物限定プラン」
  • 佐川急便「大型家具・家電設置輸送サービス」
  • 赤帽

ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」

ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」

クロネコヤマトの「らくらく家財宅急便」は、家財のサイズと移動距離により料金が決まるサービスです。

このサービスであれば、近距離引越しだと大型家具1点の運搬の場合の料金は僅か5,000円~10,000円以下で済むこともあります。

料金はこちらのページから簡単に検索することができます。

サカイ引越センター「せつやくコース」

サカイ引越センター「せつやくコース」

サカイ引越センターの節約コースは、大型家財の運搬だけに限りませんが、大型家財の荷造り・荷解きをやってくれるのはもちろん、荷解き完了後に10分だけ清掃や家具の配置換えなどを行ってくれる便利な「10分間サービス」も受けられます。

そして近距離であれば料金も非常に安く済むので、近距離引越しで大型家財だけを運びたい場合でもおすすめです。

アーク引越センター「大物限定プラン」

アーク引越センター「大物限定プラン」

アーク引越センターの「大物限定プラン」も大型の家具・家電だけを運ぶ格安プランで、大型家財のみ運びたい場合におすすめです。

しかもこのサービスの場合は、下記の特典もついてきます。

  • ダンボール最大50枚
  • 布団袋最大2枚
  • ハンガーボックス最大5個(レンタル)
  • 毎月1~20日特別割引

これらの特典が無料で進呈されるので、小さい荷物の梱包をする際には非常に役立つでしょう。

佐川急便「大型家具・家電設置輸送サービス」

佐川急便「大型家具・家電設置輸送サービス」

これもクロネコヤマトのらくらく家財宅急便同様、荷物のサイズと移動距離で決まるサービスです。

料金的にはらくらく家財宅急便とさほど変わりませんが、こちらは輸送距離が遠距離でも安いのが特徴です。

赤帽

近距離での引越しであり、大型の家具や家電だけを運びたい場合も、赤帽が非常に安くつきます。

ただ上記でも触れた通り、赤帽は持ち運びの際に手伝いが必要になりますが、重い荷物も難なく持ち運びできそうなくらいに体力に自信があるようであればおすすめです。

引越しを近距離で行う際に料金を安くさせるコツは?

近距離での引越しの際に、なるべく料金を安くさせるためのコツとして、主に下記のポイントを抑えておくと良いでしょう。

  • 引越し屋に依頼するなら「引越し侍」など複数の業者の見積もりをまとめて取れる引越し一括見積もりサービスを利用する
  • 小物類は自分たちで運び、大型家財だけ「らくらく家財宅急便」などその運搬に特化したサービスを利用する
  • 体力に自信があるなら赤帽か自力で引越しを行う

その他近距離に限らず言えることとして、引越し前に断捨離をして持ち運ぶ荷物の量を減らしておくと良いでしょう。

こうすることで引越し業者などの利用料金を抑えられますし、自力で引越しを行う場合でも荷造り・荷解き・運搬といった作業による労力を減らすことができるでしょう。